アトピーで自殺しないブログ

いつかこの奇病の謎が全て解けたとき、生きててよかったねって笑って裸で街を歩こう。

皮膚科を選ぶときに目安にしたこと

 皮膚科を探すにあたっては、多くの人がまず第一に基準にするであろうポイントがある。

 ステ医か、脱ステ医かだ。

  自分の場合は、昔は(というかつい最近まで)ステロイドなんて使いたくないと思っていたので、病院を探す際には、まず何よりステロイドを処方しない医者、という基準で絞り込むことになった。

 すると自然と、食事療法や漢方療法といった類の病院が残る。

 自分の場合はこれらが全くなんの役にも立たなかったので、そうなると必然的に病院を利用することもなくなってしまった。

 

 最近になって標準治療への回帰を決意したので(参考:標準治療への回帰を決意)、一転してステ医の皮膚科探しになった。

 ここまでで当たり前のように皮膚科「探し」という表現を使っているけど、言葉通り、皮膚科は探さなきゃ見つからない。

 あなたの家のすぐ目の前にあるそのなんとか皮膚科という名前の建物は、病院を名乗るに値しないただのステロイド軟膏屋さんである可能性が大いにあるからだ。

 ともかく自分は、ちゃんとした標準治療が受けられる皮膚科を探そうと思った。

 

 まずひとつの基準として、TARCの検査が受けられるところに絞ろうと考えた。

 2008年頃から保険適用になったばかりの、極めて優秀なこの検査を取り入れているところであれば、最低限なにも考えずにステロイドを出しつつけるような変な医者ではないだろうと。

 そんなわけで、ウェブサイトにTARCを扱ってますと書いてるところか、あるいは電話で聞いたときにTARC検査受けられますと答えてくれたところに限定して診察を受けに行った。

 その成果として、確かに極端にひどい先生には当たらなかったのだけど、いまいち信用しきることができなかった。

 たとえば、ステロイドを塗る際の量について一切の指導がないというのは、塗る量の重要さについて意識がないとしか思えない。

 いつまでステロイドを塗ることになりますか?と聞いても、「症状を見ながらになりますので…」としか答えてくれないのは、ステロイドを塗り続けることに対する患者の不安に意識がまわらない人だとしか思えない。

 

 TARCの次に自分が基準にしたのが、プロアクティブ療法を取り入れているかどうか。

 プロアクティブ療法についての詳細はググってもらえればと思うけど、要は比較的最近になってから提唱されているステロイドの塗り方なので、これも勉強を続けている先生かどうかという目安になると思ったのだ。

 探すと、ウェブサイトでプロアクティブ療法について言及のある病院がひとつだけあって、結果的に自分はここで信頼のおける先生に出会うことができた。

 

 なによりも大変なのはいくつも病院を回って同じような説明を何度も何度もしなきゃならないことだと思うけれど、アトピーの人にとって病院選びだけは本当に重要だと思う。

 少しでも参考になれば幸いです。